もちくすブログ ーお外で遊ぼうー

大人になれないオジサンの雑記帳。キャンプメインで、ハイキング、釣り、バイクなど奥様に怯えながら外で遊んでいます。

【初心者向け】キャンプ用ナイフのメンテナンスをしよう!

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こんにちは。

もちくすです。

 

本日は以前から書こうと思っていたナイフのメンテナンスの話です。

モーラナイフ ヘビーデューティー

 

まず、どうして「初心者向け」とわざわざ書いたかと言えば、それは私がナイフメンテナンスの初心者だからです(笑)

 

初心者とは言えキャンプを始めた当初からナイフは砥いでいたのですが、中々満足いくような砥ぎあがりにはなりませんでした。

 

それでも最近ようやくそれなりに砥げる様になってきたので、コツ的なものを書き留めておこうと思います。

 

いわば備忘録的なものですので、軽い気持ちで読んで貰えればと思います。

 

 

なぜ切れないナイフは危ないのか?

切れない刃物が危険ということは良く耳にされると思いますが、どうして危ないのかご存じですか?

 

それはズバリ「切れない刃物はコントロールができない」からです。

 

切れない刃物は切れないため余分な力が必要ですし、対象物の上を滑りやすくなるため刃物のコントロールができなくなってしまいます。

 

そのため、思わぬ方向に動かしてしまいケガをしてしまうのです。

 

キンキンに砥ぐ必要はない

これは自論になりますが、切れない刃物は危ないからと言うだけでキンキンに砥ぐ人がいますが、キャンプ用ナイフはそこまで鋭く砥ぐ必要はないと思っています。

 

良くナイフメンテナンスの動画等で、キンキンに砥いでいるものがありますがあれは一種のパフォーマンスです。

 

包丁なら判りますが、キャンプに使うナイフでは毛が剃れるほどの切れ味は個人的には不要だと思ってます。

 

つまり、用途に応じて「ナイフがコントロールできる程度に砥ぐ」ということが重要だと思っています。

 

特にバトニングやフェザースティックに使うナイフはあまり砥ぎ過ぎてキンキンに尖らせてしまうと、刃こぼれを起こしやすくなってしまうので程ほどにしとく方が良いと思います。

 

刃の形(グラインド)を理解しよう

刃の形の話は奥が深いのであまり突っ込んだ話はしません(できません)が、色々な刃の形状があることは理解しておいた方が良いです。

 

自分の持っているナイフの刃の形状に応じた砥ぎ方をしましょう。

 

主な刃の形状はこんな感じです。

グラインド 種類

今回はモーラナイフのヘビーデューティーの砥ぎ方について書いていきますが、モーラナイフのヘビーデューティーの刃の形状は、北欧ナイフによくあるスカンジグラインドで比較的砥ぎやすく、ナイフ初心者の練習にもってこいです。

 

ナイフ自体の価格も安いですしね。

 

このヘビーデューティーは先端にマイクロベベルとかセカンダリーベベルと言う糸刃がついており、あえて角度を鈍くすることで耐久性を上げています。

ヘビーデューティー グラインド

マイクロベベルがつくことで必然的に切れ味が落ちますが、代わりに耐久性が上がるわけです。

 

前述したようにキンキンに尖らせる必要が無いというのもこういった理由からです。

 

ヘビーデューティーの場合は通常のメンテナンスではこのマイクロベベルを研いでおけば良いと思います。

 

基本的には砥ぐ場所の違いだけで、どの形状の刃も同様の砥ぎ方になります。

 

砥石の平面を出す

砥石の平面が出ていないといくら頑張って砥いでもまともに砥げません。

 

私の場合キチンと砥石の面出しをするようになって、明らかに砥ぎ具合が変わりました。

 

私は、平面出し用にダイヤモンド砥石を買いましたが、この砥石は1000番と400番の両面が使用でき凄い便利です。

 

1000番は通常の砥石より若干荒い感じがするのですが、通常の砥石と使い分けができるので重宝しています。

面出し砥石

400番は砥石の面出しや荒砥ぎに使い、1000番は普通の砥ぎに使用しています。

 

ちなみに面を出す前の砥石はこのように隙間があり表面が凸凹しています。

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しっかり面を出したらこのくらいまでフラットになります。

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砥ぎ準備

私が使用している砥石は、先ほどのダイヤモンド砥石(400番と1000番)と1000番、6000番の砥石です。

 

基本的な砥ぎ作業は

  • 荒砥石(~600番)   :刃こぼれの修正
  • 中砥石(700~2000番) :通常の砥ぎ作業
  • 仕上げ砥石(~3000番) :鏡面仕上げ

の3種類あれば大丈夫だと思います。

 

砥ぎ作業に入る前には、砥石は水に浸けてしっかり吸水させておきましょう(重要)。

 

ヘビーデューティーの場合、私は通常のメンテナンスでは6000番を使ってマイクロベベルだけ砥いでおくのですが、今回は全体を砥ぎ直していきます。

 

このナイフはメンテナンス済みですが、全体的に切れ味が落ちているので今回一度リセットします。

ヘビーデューティーメンテナンス

砥ぎのイメージはマイクロベベルを落として完全にフラットにしてから、再度マイクロベベルをつけ直すといった感じですね。

 

順番は

ダイヤモンド砥石400番→ダイヤモンド砥石1000番→1000番→6000番

といった風に砥いでいきます。

 

ダイヤモンド砥石の400番と1000番で形状を作り、1000番でマイクロベベルをつけ6000番で仕上げするといった手順で進めます。

 

砥ぎ作業

まずは全体の形状を整えます。

 

ヘビーデューティーはスカンジグラインドで刃の形状がフラットなので、素直に刃の角度に合わせて砥いでいきます。

 

この時、力を入れ過ぎないよう角度に注意して砥いでいきましょう。

角度は非常に重要なので一定の角度を保ったまま砥げるよう練習しましょう。

 

コツとしては力を入れ過ぎない事です。

 

ついつい早く砥ごうとして力を入れてしまいがちですが、角度が変わったりバランスが悪くなってしまいますので軽い一定の力で往復させて砥ぎましょう。

 

砥ぎたい場所をマジックペンなどで塗っておくと砥いだ場所が判りやすいです。

 

砥ぎ方ですが片面を砥いでいくと反対側の刃に返り(バリ)が発生してきます。

ナイフの砥ぎ方

 このバリがしっかり砥げている証拠なので片面全体にバリが出るまで、しっかり研いでいきます。

 

全体的に均一にバリが出るよう砥いでいきましょう。

 

刃先は角度が変わるので少し砥ぐのが難しいですが、角度を意識して丁寧に砥いでいきます。

 

しっかりバリが出たら、次は反対面のバリを落とすように砥いでいきます。

 

基本的にはこの繰り返しです。

 

刃こぼれがある場合は、荒砥石で刃こぼれが無くなるまで砥いでいきます。

 

番手を上げるタイミングは両面のバリが少なくなってきたら、砥石の番手を上げてバリを無くしていくイメージで砥いでいきます。

 

このバリを意識するようになれば、かなり砥ぎが上達すると思いますよ。

 

ヘビーデューティーの場合、私は1000番砥石の後半で少し刃を立て気味にしてマイクロベベルをつけるようにして砥いでます。

 

最後は仕上げ砥石で仕上げます。

 

砥ぎ終わった後、爪の上でそっと刃を滑らせ引っかかりを感じなければ完了です。

 

革砥で仕上げる

この工程は無くてもかまいませんが、やれば一味上の仕上がりになりますよ(笑)

 

革砥は自作する方法もありますが、購入しても数百円程度の物なので恐らく買った方が安いです。

 

コンパウンドは100均で仕上用研磨剤(青棒)を買ってきて使ってます。

青棒 仕上用研磨剤

 

液体コンパウンドのピカールを使う人も多いですね。

 

使い方は革砥にコンパウンドを塗り込んで、刃と反対方向にこするだけです。

 

この時、砥石で砥ぐのと違って往復させるのではなく一方向に刃と反対方向に動かしてください。

革砥 メンテナンス

 

産毛を剃れるほど砥ぐ必要はありませんが、新聞紙が気持ちよく切れる程度には仕上げましょう。

ヘビーデューティーメンテナンス

 

オピネルも砥いでみた

オピネルも放置気味で錆び錆になっていたので砥ぎ直します。

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オピネルはヘビーデューティーのようなハードな使い方をしませんし、マイクロベベルがついていないフラットグラインドなので(実際は緩いコンベックスグラインドのようです)キンキンに砥いでいきます。

 

砥ぎ方はヘビーデューティー同様にバリを意識しながら砥いでいきます。

 

こうして砥ぐと全く切れなかったオピネルも無事復活しました!

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刃厚が薄いので新聞紙もスパスパ切れます。

 

ナイフシャープナーでメンテナンスする

少し切れ味が落ちてきたナイフは、ナイフシャープナーでメンテナンスするという方法もあります。

ランスキー ナイフシャープナー

 

私の使い方は、少し切れ味が落ちてきたナイフのマイクロベベルを砥ぎ直すといった応急処置的用途でつかっています。

 

少し切れ味が落ちてきたナイフをメンテナンスする分には良いですが、これを使っても劇的に切れ味は復活しません。

 

切れ味を復活させるには砥ぎ直すのが一番手っ取り早いです。

 

ちなみにこちらのモーラナイフのガーバーグは購入してから1年以上経ちますが、ナイフシャープナーのメンテナンスだけで切れ味を保っています。

 

こちらがメンテナンス前のガーバーグ。

マイクロベベルが若干痛んでいます。

モーラナイフ ガーバーグ

 

こちらがメンテナンス後です。

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このようにマイクロベベルのメンテナンスだけで1年近く砥石で砥がずに使用できています。 

 

モーラナイフのガーバーグは決して切れ味の鋭いナイフではありませんが、キャンプやブッシュクラフト向けのタフで実戦的な良いナイフです。 

www.mocchixblog.work

 

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まとめ

ナイフのメンテナンスは正直面倒ですが、刃物を使うのには必須となるのでこの際ぜひマスターしておきましょう。

 

コツをつかめば比較的簡単にできるので安いナイフで練習しておくと良いと思います。

 

コツとしては

  • 砥石の平面をしっかり出しておく
  • 砥石はちゃんと給水させておく
  • 刃の角度に合わせて力を入れ過ぎず一定の力で砥ぐ
  • 刃の返り(バリ)を意識する

この辺りを意識すれば上達するのも早いかと思います

 

モーラナイフのヘビーデューティーは、砥ぎの練習用としても優れたナイフですので1本買っておいても損はしないと思いますよ。 

 

www.mocchixblog.work

 

 ナイフの砥ぎを練習した成果で普段の包丁もメンテナンスすれば、奥様のご機嫌も良くなって一石二鳥ですよ!(多分)

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それでは! 

www.mocchixblog.work

 

 


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