こんにちは。
もちくすです。
先日、ツイッターで「奥様から狩猟免許取得の許可が下りない」ってつぶやいたら、なんということでしょう!フォロワーさんが鹿肉を送ってきてくれました!
美味しいお肉を奥様に食べて貰えば気が変わるんじゃないかってとこから始まった話なのですが、見も知らぬ私に鹿肉を送ってきてくれるなんて・・・。
まじ神!!
しかも前日に捕れたばかりの超新鮮なお肉です。
私のブログをご覧になっている方なら何となく察して頂けているのではないかと思いますが、私の料理スキルは「ゼロ」です・・・。
本来なら奥様に一任して美味しい鹿肉を頂きたいとこですが、今回のミッションは「奥様に美味しい鹿肉を食べて頂いて、狩猟の素晴らしさを知ってもらい、最終的には狩猟免許取得に同意して貰う」です!
なのでこのお肉は私の手で美味しく仕上げなければならないのです!
ええ。やってやりましたよ!
他の人のブログやYouTubeをパクって参考にしまくって何とか料理しました。
今回はその汗と涙の奮闘記です。
なにをつくろうか?
さて今回頂いた鹿肉で何を作ろうか悩んだのですが、鹿肉は焼き過ぎると肉が固くなってしまう上、鹿肉特有の臭みが出るそうです。
かといって、野生鳥獣の生食は寄生虫やE型肝炎のリスクが高いため厳禁です。
そんなこんなで色々調べてましたが、低温調理の鹿ローストがベストマッチ!
よし、鹿ローストに決定!
まずはそのまま食べてみる
恥ずかしながら私、これだけ狩猟免許を欲しがっておきながらジビエを食べたことがありません。
昆虫やカエルは食べたことがあるものの鹿や猪は一度も食べたことが無いんです。
なので、まずは本来の味を確認すべくそのまま塩コショウだけで食してみることにしました。
しかしお肉を解凍し取り出してみると・・・。
んんんんんんんん?
オッサンがいらっしゃる?
よく言えば野性的な匂いですが、しかし悪くいえばオッサンの靴下の臭いが漂ってきてます。
少し嫌な予感がしますがとりあえず焼いて食してみました。
焼きすぎないように低温でじっくりやいて食べてみました。
臭いは幾分やわらぎましたが、しっかりとオッサンはいらっしゃいます。
肉自体は柔らかく美味いです。しかし、しっかりとオッサンはその存在を主張してくるのです。
これは・・・ヤバいぞ。
うちの奥様はクセのある料理をあまり好みません。
鶏のもつ煮や生レバーの類はおろかユッケなども敬遠します。
クセがあっても平気な私でも「結構クセがあるなぁ」と思うくらいこの鹿肉はクセがあります。
つまりクセが強いんじゃぁぁ!
このクセを何とかしなければ・・・。
トリミング&臭み抜き
頂いたお肉はどこの部分か判りませんでしたが、筋や筋膜がありましたので取り除いていきます。
これを「トリミング」と言うのだそうですが・・・・これが非常に難しい。
厚い筋膜や筋は何とか取れるのですが、薄い筋膜を剥がそうとするとかなりお肉が取れてしまいます。
暫らく格闘していましたが、途中で薄い筋膜は諦めました。
切り分けた赤身は鹿ローストにしますが、残った筋や細切れになった赤身はもったいないので煮込んでみることにします。
何とか切り分けることができたので続いて臭みとりをすることに。
ネットで調べると牛乳に浸けるのが一番良さそうだったので、 すべて牛乳に漬け込みました。
時間は1時間程度と言ったところでしょうか。
1時間程度漬け込んだら、水で洗い水分をしっかりとった後マジックソルトとニンニクチューブをすり込みジップロックに入れて一晩寝かしました。
さて、オッサンは消えてくれるのか・・・。
残った余り肉でしぐれ煮を作る!
せっかく頂いた鹿肉なので、余すことなく食べるために残ったお肉は煮込んでしぐれ煮(らしきもの)を作ります。
作るといっても、一口大に切り分けたお肉を水から煮込んでアクを取り除いた後、酒・醤油・みりん・砂糖・しょうがチューブ・ローリエをぶっ込んだだけです(笑)
と、偉そうに書いてますがローリエ入れ過ぎて家中ローリエの臭いが充満したのは内緒。
じっくり煮込んで水分を飛ばして完成です。
とりあえず、鹿ローストの前に頂いてみます。
もぐもぐ・・・・。
もぐもぐ・・。
「旨っ!!!」
これ、スゲー旨い!!
食感は赤身肉を煮詰めた若干パサついた感じで、例えると缶詰の牛肉の食感ですが旨味がハンパないです。
煮込むことで筋がトロトロになり赤身とのアクセントが絶妙です。
ただ、最後の後味に若干オッサン風な何かが感じられますが、もはやオッサンではありません。
しいて言うなら野性味といった感じです。
子供に食べさせてみると、非常に気に入ったようでバクバク食べてました。
肝心の奥様は余り乗り気でなさそうだったのですが取り合えず一口食べて貰いました。
うーん。
やはり最後の野性味があまり好きではなかったようで、残念ながらしぐれ煮は奥様には響かなかったようです。
鹿ローストに希望をつなぎます!
鹿ローストを作る!
鹿ローストは旨味が逃げ出さないようにフライパンで表面を焼いた後、オーブンで中に熱を入れて作ることにしました。
調べると炊飯器や鍋で低温調理する方法がありましたが、ツイッターのフォロワーさまからオーブンを使う方法を勧められたのでこの方法で料理することにします。
まずはフライパンで表面を焼きます。
強火でしっかり焼く・・・つもりだったのですが揚げ物用コンロでやったため温度調整機能のせいで温度が下がってしまいました(´・ω・`)
焼き目がついたらオーブンへ!
オーブンはあらかじめ250℃で余熱しておきました。
入れる直前に100℃にセットし直して15分間焼きます。
待っている間にソース作り。
といっても、これも市販のソースに赤ワインとバターを入れて煮詰めただけです(笑)
とかやってるうちに15分経ちましたが、すぐに取り出さず冷めるまでオーブンの中に入れておきます。
このテクニックもフォロワーさまに教えていただきました!
さて、問題のお肉はどうなったか・・・・。
良い感じなのですが、分厚いところの火の入り方が若干甘いような。
悩みましたが分厚い部分のお肉は念のため電子レンジで再加熱しました。
いくら美味しくても身体を壊したら意味がありませんので・・・。
と言うわけで、完成です!!
いざ実食!
しぐれ煮で鹿肉の美味しさは判ったのですがやはり最初は少し緊張します。
ソースをかけて一口。
もぐもぐ・・・。
もぐもぐ・・。
ぴゃーーーーーーーー!!!
うんまぁぁぁぁい!!
すげー柔らかいです!
下処理をしたおかげか判りませんが臭みも全くありません。
オッサン臭は何処にもありません。
それでいて旨味が凄いです!
しぐれ煮も旨かったけどこちらは更に旨い!
ソースは市販の物に少し手を加えただけですが、甘めのソースが良く合います。
子供も相当気に入ったようで見る見るうちに肉が減っていきます。
何より嬉しかったのが普段ローストビーフはあまり食べない下の娘が、これを気に入って結構食べたことです。
さてさて、肝心の奥様の様子は・・・・?
おおっ!
一応食べてくれている。
話を聞くと、悪くはないが後味に若干クセがあるような気がするとのこと。
私たちは全く気になりませんでしたが気になる人は気になるんですかね?
それでも食べてくれたので一応成功・・かな?
まとめ
初めて食べた鹿肉は私的に大成功でした。
初めは確かに臭みがありましたが、臭み抜きで見事に臭みが取れたと思います。
そもそもジビエは個体差や処理によって味が変わるそうなので、今回だけで断言はできませんがとても美味しくまた食べたいと思う味でした。
料理スキルがゼロの私が作ってもここまで旨いので、しっかり料理ができる人の手にかかると・・・。
いやー、ジビエ料理が流行るわけですな。
来年もぜひ!と言いたいとこですが肝心の狩猟許可が出ない事には・・ですね。
追記
肝心の狩猟の許可の件ですが、日にちを置いて改めて奥様にお伺いを立ててみました。
すると
- 動物の死体を持ち帰らない。
- 家で解体処理をしない。
- 私のおもちゃの整理をする。(ガンロッカーを置かなければならないため)
を条件に譲歩してくれそうです(OKが出たわけではないが)
閉ざされたかに見えた狩猟への道がこれで何とかつながりました!
本当に応援してくれたフォロワーの皆様や譲歩してくれた奥様には感謝しかありません。
まだ、たくさんのハードルはありますが何とかクリアしていきたいと思います。
それでは!
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