もちくすブログ ーお外で遊ぼうー

大人になれないオジサンの雑記帳。キャンプメインで、ハイキング、釣り、バイクなど奥様に怯えながら外で遊んでいます。

52歳、大阪ー広島の自転車旅に出る①大阪ー赤穂編:猛暑の西国街道

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こんにちは。

もちくすです。

 

大丈夫。生きてますよ。

 

前回のブログでもお伝えした通り、このたび自転車で大阪から広島の実家まで旅に出てきました。

 

www.mocchixblog.work

 

この年齢になって、ようやく念願だった「旅」と呼べる旅ができた気がします。

しかも、猛暑の中、自分の足——いや、自分のペダルで。

 

7月某日、天気は快晴。

出発するまで葛藤がありましたが「これがラストチャンスかもしれない」と覚悟を決めて、ついにスタート地点を後にしました。

 

大量の汗を巻き散らかして、ガラスのお尻を痛めつけながら走り切ったトータル385㎞の旅の記録を3部作でお届けします。

 

早朝の静かな出発と、神戸駅までの市街地走行

出発は平日の早朝。

大阪の街が目覚めはじめた頃、ひっそりとスタートしました。

 

気温はすでに28℃になっていて、パッキングをしていたらすでに汗だく。

いつもの出勤とほぼ変わらない時間に出発。

 

いつもと違うのはママチャリではなく、バイクパッキングをした愛車のソノマアドベンチャーにまたがっているという事。


まずは大阪駅を経由し、西宮方面へ。

今回は、古の街道「西国街道(さいごくかいどう)」をメインルートにします。

 

西国街道の西宮宿をスタート地点とし、かつての旅人のように、道を繋ぎながら西を目指します。

自転車旅

ここで早速アクシデント。

 

サドルバッグに縛っていたラッシュガードがない …だと?

 

この旅用に購入して一度も着てなかったのに…。

 

恐らく家の近所で落としたのだと思いますが、いまさら戻るわけにもいかないので諦めて先を急ぎます。

本日は可能であれば岡山まで到達したいところ。

 

しかし今の西国街道は、その多くが住宅地や車道の一部に埋もれていて、なかなかスムーズには進めません。

歩道は狭く、車も人通りも多くて、思うようにペースが上がらない。

自転車旅

ペースは上がらないが汗だけは大量に出ます。

今回の旅で一番気にしているのは、熱中症なので水分は惜しみなく取ります。

 

旅気分とは裏腹に、しばらくはただの「通勤ルート」のような景色が続きます。

自転車旅

大阪から三宮を抜けるまでは特に混雑も多く、信号のたびに止まっては再発進。

神戸駅を超えるくらいまでは、正直あまり旅感はありませんでした。

 

須磨から海沿いへ、旅が始まった実感

神戸を抜けて須磨の海沿いに出たあたりから、空気がふっと変わったように感じました。
車の流れが少し落ち着き、視界には青く光る海。しばらく見ていなかった海の景色に、ようやく旅に出た実感が湧いてきました。

自転車旅

須磨の海は想像しているよりずっと澄んでいて、クソ暑いのも相まって飛び込みたかったです。

 

須磨から明石方面へと走り、舞子公園に立ち寄ります。


ここでやっと一度目の休憩。

すでに出発から4時間以上経過しています。

 

今回は長丁場になりそうなのでこまめに休憩しようと考えていましたが、良い休憩場所がなかったのと、ペースを稼ぎたい意識が働いてついつい走りすぎてしまいました。

 

これは意識的に休憩しないとあかんな。

 

ちょうど水場があったので、ここぞとばかり全身に水をかぶりました。

焼けつく日差しの下、何もかもベトベトになっていたのでちょっとリフレッシュできました。

 

明石海峡大橋がそびえる景色を前にして、ちょっと長めに休憩。
空には少し雲が出てきて、海風も気持ち良かったです。

自転車旅

心配していた熱中症も今のとこ問題なし。

 

ただ、一抹の不安は…

尻が…お尻が…痛いです。

 

昼飯食う場所がない

舞子公園を出発して、しばらく走りながら昼飯が食える場所を探します。

 

店に入るか、どこか木陰を探してお湯を沸かすか。

いずれにせよ、できるだけ自転車から長時間離れたくないため手早く昼食をとれる場所を探します。

 

ちょうどマクドナルドに入ってみたのですが、昼時ということもあって店内は大混雑。

注文にかなり時間がとられそうなので、早々に退散。

 

木陰を見つけてお湯を沸かして食事……とも考えましたが、なかなかちょうど良い場所も見つかりません。


そんな中、偶然通りかかったパン屋さんがあったので立ち寄ってみました。

時間が遅めだったため、あまりパンは残ってなかったけど、プチトマトの載ったパンが残っていたので買ってみました。

自転車旅


一見、ちょっと変わり種にも思えましたが、食べてみると…。

生地はもちもちしていて、驚くほどジューシーで甘いプチトマトが会っていて凄く旨かったです。

 

実は喉がカラカラで、正直しゃあなしで買ったパンでしたが、「あたり」でした。


明石市魚住町の「3Bake」っていうパン屋さんなんで立ち寄ることができる方はぜひ行ってみてください。

 

郊外の風景と、西国街道の穏やかさ

明石を過ぎたあたりから、街道の様子が少しずつ変わってきます。

都市部の喧騒を抜け、視界には田んぼや畑が混ざってきてます。

自転車旅

幹線道路は相変わらず車の量は多いけど、街道の方は車の量も少しずつ減っていき、ようやく本格的なチャリ旅らしい風景になってきました。

 

西国街道もこのあたりからはかなり走りやすくなり、道幅も心地よく、ペースも安定。
旅感がなかなか出てきました。

 

いーぞ、これ。

 

しかし…姫路長すぎんか?

いつまでたっても姫路やぞ?

と思えるくらい、姫路抜けるのには苦労しました。


夕方が近づくにつれ、焼け付く日差しも少しずつ落ち着いてきます。

 

野営か宿か? 旅人の夜の選択

日没は19時前後。そろそろ今夜の宿を決めないといけません。

 

旅の醍醐味は野宿。(と言っても野宿は未経験ですが)

なので、走行中ずっと野宿できそうな場所を探してましたが、そうそう野宿に適した場所ってないもんですねぇ。

 

途中、相生駅前に「東横INN」があり一瞬心が揺らいだのですが、ここはグッと我慢してスルー。

 

そこからは、全く泊まれそうな場所がありません。

しばらく走っていたら、少し開けた河原があったのでチェックしました。

自転車旅

比較的良さそうな場所だったんですが…場所だったんですがねぇ…。

…近くに墓地があるんですよ…。

 

いや、怖くなんてないんですけどね。

 

それと、河原はこの時期増水のリスクがあったり、降りれる水場がなかったりと、相当迷ったんですがスルーしました。墓地があるし。

 

そんな時、同僚からこの近くに水場のある児童公園があるとの情報を得ました。


実際に確認行ってみると、たしかに水場があります。
ただ、周囲には数軒民家があって、通報されるリスクも。

 

せっかくの水場なので、この周辺で野宿できそうな場所を探しましたが、良い場所はありませんでした。

公園の遊具の周りは、雑草が生えていて最近使われた形跡がなかったので、一か八か「ここでいこう」と決断。

 

日没を待って、そっとテントを設営しました。

自転車旅

今回のテントはツェルトではなく、自立式のソロドームを選択。

 

ダブルウォールながら1.8㎏と比較的軽量で、雨にも強く設営場所を選ばないこちらを選びました。

 

テント設営中、近所の方らしき人が何度か近くを通り、こちらの様子を見ていましたが……。

 

なんとか許されたようです。

注意されることも通報されることもありませんでした。


しかし、50も過ぎて通報に怯えるとは(笑)

 

旅人の晩ごはんと、暑さとの戦い

晩ごはんは、旅のお供に用意していたフリーズドライの五目ごはんと、途中のスーパーで買った味付けのもも肉。


しかし疲れと暑さのせいか、あまり食欲が出ず、五目ごはんも数口で胸がいっぱいになってしまいました。

自転車旅

熱中症のような軽い頭痛もあり、水分をしっかり取りながら、できるだけゆっくりと過ごしました。

 

郊外は涼しいだろうと思っていましたが、思った以上に暑い。

おまけに夕方吹いていた風も止んでしまいました。

 

テントの中は想像以上に蒸し暑く、なかなか寝付けませんでしたが、しばらくしてようやくウトウト……。


旅の一日目が静かに終わっていきました。

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一日目を終えて

本日の走行距離は約147km。

大阪から赤穂までたどり着きました。

 

行動時間は12時間11分。

当初の目標は岡山でしたが、全く無理ゲーでした(笑)

 

100㎞ライドは2度ほど経験しましたが、河川敷を走るのとは全く違い、なかなかハードでした。

 

でも、自分の力で「旅をしている」という感覚が少しずつ深まり、今まで感じたことのない不思議な感覚になりました。

 

この旅の続きも、しっかり記録していこうと思います。
次回は「赤穂〜福山編」をお届けしますので、どうぞお楽しみに。

 

しかし尻が痛てぇ。

 

それでは!

 


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