こんにちは。
もちくすです。
先日、ブッシュメンのバガボンドハンモックセットのレビューをしましたが、その中で設営を簡単にするためにウーピースリングを導入したと書きました。
ウーピースリングはハンモックを設営するときに調整が非常に楽になる便利なものですが、知らないと中々その便利さは判りません。
今回はそんなウーピースリングを自作してみたので、使い方と作り方を書いていこうと思います。
ウーピースリングとは
「超高分子量ポリエチレン」(UHMwPE)で作られた繊維を使って編まれたロープを使って作られた、ハンモック用のロープです。
この「超高分子量ポリエチレン」は「ダイニーマ」という商品名で呼ばれており、非常に強度に優れているうえ、耐衝撃性、耐薬品性、切創耐性、耐摩擦性能等に優れており、おまけに吸水性が低く比重0.92 - 0.94と軽い、なんだか完全武装したスーパーサイヤ人みたいなとんでもないロープです。
ウーピースリングはこのロープの中空編み込み構造を利用して作られており、軽量で長さが簡単に調整できるハンモック用のロープになります。
長さ調整の仕組みは、よくカバンなんかについている長さ調整のストラップをイメージしてもらうと判りやすいかと思います。
上の写真のように、下の紐(ロープエンド)を引っ張ると上の輪っか(調整ループ)の大きさを縮めることができます。
この大きさはロープが緩んでいるときは自在に調整できますが、ロープにテンションがかかると完全にロックされズレなくなるのです。
なので、ハンモックに乗ってないときは簡単に長さ調整ができ、ハンモックに乗っているときはしっかり固定されるということになります。
接続はカラビナ等を利用して、下側の小さいループ(エンドアイ)と調整ループをそれぞれハンモックとツリーストラップにつなぎます。
ウーピースリングは各メーカーから販売されていますが、2,000円~6,000円と中々良い値段になります。
実はこのウーピースリングは自分でも結構簡単に作ることができます。
ウーピースリングの作り方
まず材料のダイニーマロープですがアマゾンでこちらの物を購入。
太さは3mmで16mの物を購入しました。
3mmのものは耐荷重は1,000kgfあるみたいなので、実使用には全く問題ないレベルですね。
話半分の500kgfとしても全然余裕です。
届いたので早速開封すると・・・・。
んんんんん????
めっちゃう〇こ臭い!!
気のせいかと思いましたが、家族もう〇こ臭いと逃げ回ります。
まぁ恐らく一時的なものでしょう。気にしないことにします。
しかし、なんだかちょっぴりこの臭いがクセになってきましたw
さて、ウーピースリングを作る道具ですが、ドライバーなどのある程度先が尖ったものと半分に曲げた少し長めの針金があれば十分です。
針金はロープを通すのに使うだけなので、代わりになるようなものなら何でも大丈夫です。
さて、それでは購入したダイニーマロープを4mの長さに切断します。
今回、製作したウーピースリングは約45cm~170cmまで調整可能なものになっているので、4mで切断すれば大体このくらいの長さになると思います。
製作する場合の参考にしてみてください。
ロープが長めの場合はナイフやカッターで切断できますが、ハサミではかなり切りにくいので(と言うか切れませんでした)注意が必要です。
エンドループ作成
まずはエンドループから作ります。
ロープの端から5cmとさらに15cmの場所をマークします。
長さは絶対この長さじゃないとダメと言うわけではありませんので目安としてご覧ください。
この2番目にマークしたところのロープ中央に穴を開けます。
この穴に針金を使ってロープ端末を通しループを作ります。
通した後、1番目にマークしたロープの中央に穴を開けます。
この穴に、ロープの反対側の端部を通します。
通したらこのようになるので、引っ張ってキッチリ締めます。
ロープ端部をロープに中に通していきます。
端部5cmより少し長めの場所から、先に作った結び目のすぐ下あたりまでドライバーをロープの中心に通して穴を開けます。
通したら針金を入れて、ロープ端部を引き込みます。
ロープが通ったら形を整えて完成です。
調整ループの作成
先ほどロープの端末を入れ込んだ場所から、10cmとさらに20cmの場所をマークします。(20cmのところの写真が切れてしまってました)
このマークした2か所をドライバーを通して穴を開けます。
エンドループを作ったときと同様に、針金を通してロープ端部を通します。
通すときはあまり強く引っ張らないで通した方が楽に通ります。
が、通す前にこのようなビーズをあらかじめ通しておきましょう。
ビーズの大きさはなんでも良いです。ビーズでなくても良いです。
これは絶対に必要な訳ではないのですが、理由は後述します。
通してしまえば、調整ループの完成です。
ロープエンドの作成
上記のエンドループと調整ループができれば、ウーピースリングとしての機能は完成ですが、ロープが抜けてしまわないよう端部処理をします。
面倒くさい人は、ロープ端部にコブを作っておくだけで大丈夫です。
見た目を気にする人は下記の処理をしてください。
ロープ端から7cmの場所とさらに10cmの場所をマークします。
マークした2か所をドライバーを通して穴を開けます。
これまで同様に、針金を通してロープ端部を通します。
ただし、この時完全に抜けきってしまわないようにドライバーでもなんでも噛ませておいてください。
通したら整えて、噛ましたドライバーを抜いて完成です。
私は念のため更に抜け止めのコブを作っておきました。
これでウーピースリングの完成です!
さて、先ほどビーズを通した理由ですが、調整ループを小さくし過ぎると完全にロープの中に入り込んでしまいます。
こうなってしまうと非常に厄介ですので、抜け止めの意味でビーズを入れてます。
こうしておけば、完全に入り込んでしまうことがありません。
お疲れさまでした!
ブッシュメン バガボンドにつけてみました
早速調整しにくかったバガボンドに取り付けました。
ループエンドをツリーストラップに取り付けます。
これは別にハンモック側につけても良いんですが、収納性や設営のしやすさを考えてツリーストラップ側にウーピースリングをつけました。
後は普通のハンモック設営と同じようにカラビナで着けて完成!
設営が圧倒的に楽になりました。
ハンモックに乗って荷重をかけてみましたが、特にズレ等もなくしっかり固定されていました。
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まとめ
ウーピースリングはハンモック設営がかなり楽になる素敵アイテムです。
ウーピースリング自体は非常に軽いものだし、ツリーストラップを短いものに変えるとハンモックの軽量化にもなります。
自作すると比較的安く済むので、ハンモックを使う人なら作らない手はありませんよ。
簡単に作れるので挑戦してみてください!
それでは!
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